| まず最初に、速度重視派と正確性重視派の基本的な傾向を分析し、各々のメリットとデメリットを考えてみたい。(タイピングを趣味としている人は大抵タイピングゲームもすることから、タイピングゲームに関しても考慮することとする。)
★正確性重視派
メリット
@安定性がある(ワーストスピードが高い)
A文章入力するときに無駄なキーを押さずにすむので、疲れにくい
Bミスペナルティがあるゲームでは、正確性が高いので相手よりスピードが劣っていても勝てる
C一発勝負に強い
D速度重視派よりも実用的な側面がある
デメリット
@スピードが遅い(トップスピードが低い)
A常に安定しているので、タイプウェルなどで爆発的な更新がない
Bミスペナルティがない対戦ゲームをすると、速度重視派に負ける
C更新頻度が低い
☆速度重視派
メリット
@スピードが速い(トップスピードが高い)
Aタイプウェルなどで、ときどき爆発的な更新がある
Bタイプウェルなどで自分よりもランキングが高い人に対戦で勝てることがある
C更新頻度が正確性重視派よりも高い
デメリット
@安定性がない(ワーストスピードが低い)
Aしばしば乱打するのでミスが多く、指も疲れやすい
Bミスペナルティのあるゲームでは、正確性重視派に負ける
C一発勝負に弱い
Dタイピングゲームは強いが、実用的な側面は正確性重視派に劣る
◎正確性重視派であれ速度重視派であれ、最終目標は「速く打てて、且つミスらない」のはずである。ここでは、両方を極め、兼ね備えた人を「Completeness Typer」(タイパー完全体・CT)と呼ぶことにする。
タイピングをするにあたって、速度と正確性のどちらを重視したらいいのだろうか。これは人によって大きく違ってくるだろう。もちろん、速度・正確性共にどちらもかなり高い人もいるが、そういった人でさえ速度と正確性のウェートの置き方は違いが出てくるものだろう。それゆえ、どちらも上げればいいという結論にはならない。(論理の捏造的側面がある)
基本的には、速度を上げれば正確性は落ちるし、正確性を上げると速度もまた落ちる。違う言い方をすれば速度を落とせば正確性は上げられるものなのである。しかし、正確性を落として速度を上げれるかというと、必ずしもそうではないと思う。つまり、正確性は速度よりも遥かにコントロールしやすいのである。原因は速度と正確性の限界値の有無にあるのではないだろうか。表にしてみると以下のようになる。

※表の補足説明をしておくと、正確性は0〜100%の中に納まり、それを逸脱することは絶対にない。しかし、速度に関しては限界はない(厳密には人間の物理的限界はあるだろうが)。
上記の表を基にして(かなり強引だが)結論を出すと、単に就職のためにタッチタイプを覚えたいという人ならば、正確性重視派になることを薦めるが、タッチタイプを極めたいという人ならば速度重視派になったほうが良いと思う。(ここで注意してほしいのが、最終目標がCTであることには変わりないということだ。CTはタイパーとしての理想系であって、当然ながら私たちの中にCTは存在しない。どんな超級タイパーであれCTを目指して精進していく過程にいるはずである。)ただ、ずっと速度重視派でいるとCTに近づいていくかというと、もちろんそんなことはない。タッチタイプを習得し、極めていこうとするならば、正確性と速度をうまく調和させていくことも重要になってくるからである。
そこで、特にタッチタイプを覚えたばかりの人や伸び悩んでいる人に私が薦める方法は正速両用法である。簡単に説明すると、まずタッチタイプを覚えたばかりの人は正確性重視で、伸び悩んでいる人は現在重視している反対の方法で、一週間打ち続けよう。次の週から今度はその反対の方法で打っていくのである。一週間正確性重視で打っていくことで、正確な指の運指が身につき、次の週から速度重視に切り替えることによって、限界速度をよりいっそう高めていくのである。ちなみに、速度重視に切り替えてからは、更新が止まるまでずっと速度重視で打って行くことを薦める。そうすることで、適度に正確性が身につき、且つスピードもどんどん伸びていくだろう。また、必ずしも一週間にこだわる必要はない。人によって正確な指の運指が身につくスピードは違うので、いろいろ試してみるのもいいだろう。この方法は非常にポピュラーなので、やったことがない人は試してみてはどうだろうか。 |